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2015-01-28 22:07    プラダラウンドジップ
 この男に暗殺《あんさつ》などたのめば、タルシュによわみをにぎられる。そんな危険《きけん》をおかす気はなかったが、心のかたすみでは、暗《くら》い誘惑《ゆうわく》も感じていた。  叔父《おじ》たちや、とくに、従弟《いとこ》のアローン……ラダールより三つ年下だが、背《せ》が高く、堂々《どうどう》とした武人《ぶじん》で、快活《かいかつ》なものいいが家臣《かしん》たちをひきつけている、あの男が、この世《よ》から消《き》えてくれたら、どれほど、らくになるだろう。  ようやくうまれた息子《むすこ》の将来《しょうらい》を、妃《きさき》は毎日《まいにち》心配《しんぱい》している。王位《おうい》に野心《やしん》をいだくアローンに暗殺《あんさつ》されるのではないかと。ラダールは、まだ少女のような、この妃を、心底《しんそこ》いとおしく思っていたから、妃の不安《ふあん》をとりのぞいてやれたらと、いつも思っていた。  王として生きるのは、つらいことだったが、あなどられるのは、もっとつらかった。  だれもが彼《かれ》をおそれうやまい、反論《はんろん》せずに、彼の前に、ひれふす……そういう力をもっていたら、どれほどらくになることだろう。  目の前にいる男。――こういう男を、うまくつかうことができたら、そういう力が、手にはいるのかもしれない。ふいに話をきりかえ、明るい話をはじめたヨゴ人と談笑《だんしょう》しながら、ラダールは心のなかで、そんなことを思っていた。  王《おう》の執務室《しつむしつ》を辞《じ》すると、ヨゴ人は、自分の宿舎《しゅくしゃ》として王からあたえられている豪奢《ごうしゃ》な客間《きゃくま》にもどった。  部屋《へや》でまっていた手下《てした》が、さっと立ちあがった。 「……おまちしておりました。たいへんなことがおきました。」  若《わか》い手下は、昨夜《さくや》おそく、カーム・ムサの食糧倉《しょくりょうぐら》が燃《も》えたことを告《つ》げた。 「今朝《けさ》、カーム・ムサに面会《めんかい》をもとめたのですが、急《きゅう》な病《やまい》でふせっているといわれ、あうこともできずに追いかえされました。――どうも、これまでの態度《たいど》とはちがいます。」  ヨゴ人は舌うちをした。 「シアムめ、しくじったな……。」  カームの監視役《かんしやく》においてきた手下《てした》を、ひとしきりののしってから、彼《かれ》は、若い手下に問いただした。 「食糧倉《しょくりょうぐら》が燃《も》えたということは、チャグム皇太子《こうたいし》は死んだのか?」  若い手下はこたえた。 「わかりません。――ただ、ほんのすこしまえ、カームの家臣《かしん》、三人ほどが、館《やかた》をでました。同方向《どうほうこう》ではなく、ちっていったところをみると……。」